土曜の朝、早起きして6時過ぎに出発した。
天気は雨。
雲が、重く低く立ち籠めている。
目的地は南魚沼にある竜が窪。
その後はいつもの、気の向くまま、風の吹くまま旅だ。
冬であれば関越トンネルを抜けると雪国なのだが、この日はトンネルを抜けると雨が上がり、青々とした緑が印象的だった。
塩沢石打で高速を降りると時刻は9時。
米どころだけあり、田んぼが広がっている。
空気中には、あますところなく若い稲の優しい匂いが充満していた。
それが、山道を上がるにつれて増してゆく。
深呼吸しなくても体の中まで草木の香りで一杯になるようだ。
街道の両側にも田んぼが広がっていた。
植えられたばかりの若い稲の合間で、水が鏡のように周りの景色を映していた。
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