霧の朝
秋山郷へ向かう道中は、濃霧に注意と出ていただけあって、少し霞んだ景色が絵画のように綺麗だった。
思わず田園風景の中に愛車をとめて、写真を撮った。
行く先の空の低い位置に霧が立ち籠めて、雲海のようになっていた。
雪のない十日町を通るのはもしかすると初めてかもしれない。
この辺りの倉庫は、雪対応の丸い形をしていたり、1階がコンクリート打ちっぱなしになっていて、2階に出入り口がある家が多いのが特徴だ。
豪雪地帯だけあって、雪除けで木を守っている光景も見られる。
秋山郷
秋山郷は新潟県と長野県の県境にある渓谷の集落群。
街を抜けて山道に入ると、まだ紅葉が残っていた。
ダムがあって、下を流れる川の色は翡翠色をしていた。
ここから先がすれ入れ違い注意の国道になる。
所々では、注意というより「無理」という感じの狭さのところもあった。
見倉橋
点在している集落の合間に名所があり、我々の目的地は見倉橋という吊り橋。
国道から山道を少し降りて、駐車場に車を停め、そこから谷へ向かって歩くこと5分程だろうか。
途中の民家には大根が干してあったり、薪が切り揃えてあったりと山里の暮らしを垣間見ることもできた。
民家の先からは狭い下り坂になる。
辺りには秋の枯れ葉の匂いがして、川の流れと共に、珍しい「トゥルルルー」という鳥の囀りが聞こえてきた。
川の色は綺麗な青。
吊り橋は揺れて、微妙に傾いていた。
残念ながら既に紅葉は終わっていたが、目に心地良い景色が広がっていた。
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