2014夏 北海道旅行記12〜釧路の炉端焼き

2014夏 北海道旅行記

★2014/9/16 夜 釧路

次の目的地は釧路湿原だ。釧路までの道のりは二時間だった。

途中、夕立が降り始めたのだが、真っ赤な夕焼けの中で大粒の雨が勢い良く降っているのは不思議な光景だった。

山には雲海のような雲がかかっていて、その下側に夕陽が射して数本の光の線が見えていた。

朱色に染まった空に山が影絵のように黒く浮かび上がり、赤い夕陽が山の向こう側へ沈む直前に薄い金色に光の色を変えていた。

我々にとっては初めて目にする絶景のような夕焼けの姿だったのだが、この北の大地ではよく見かける景色なのだろうか。

薄暗いので撮影は出来なかったのだが、やはりこういう時に備えてちゃんとしたカメラを購入するべきか、迷うところだ。

夕焼け鑑賞にはもう間に合わないから、早朝の湿原を見に行くことにした。

とすると、今日のミッションは後3つだ。

温泉、美味しい地のもの、車中泊スポット。

一番のネックになるのが車中泊スポットだった。

釧路には何度か来たことはあるものの、市内に車中泊出来る場所があるのかよくわからないため、いつも泊まらずに通過している。

ネット検索するも、市内の公園には駐車場がないようだったし、何より土地勘がない。

取り敢えず、まずは湿原の中にある、かや沼という古い温泉施設を目指すことにした。

以前冬に訪れたことがあるのだが、体の良く温まる塩化物泉で、入浴料450円の源泉掛け流しだ。

日はとっぷりと暮れ、小雨の降る中、静かな露天風呂に入った。

聞こえてくるのはお湯が湯船に流れ込むちょろちょろという音だけだったから、溢れたお湯が溜まって排水溝へ吸い込まれるときに、ゴーっと大きな音を立てるのに驚いた。

お湯から上り、待合室で、釧路名物の炉端焼きを食べに行こうと決めた。

前に行ったことのある美味しい回転寿司も候補に挙がったが、さすがに生もの続きで胃が冷たくなっているような気がして、温かいものを食べることにした。

そうなると、やはり飲みたいし、煙臭くなるから車中泊はしたくない。

炉端焼きのお店が集まる辺りのホテルを検索すると、洒落ていて落ち着けそうなホテルがあったため泊まることにした。

炉端焼きはせっかくなので雰囲気を味わえるように、

綺麗にライトアップされた沢山の船が停めてあるすぐ横にあって、ビニールを張って作ってある岸壁炉端というお店へ行ってみた。

厚岸の牡蠣、海老、つぶ、鮭のはらす、砂肝、とまと、ジャガバタを買ってきて目の前の網に乗せ、炭火で焼いて食べた。

この晩のお供はハイボールだ。

店に入ったのは閉店一時間前の21時だったのだが、21時半にはラストオーダーとなって一斉に片づけが始まったため、あまりゆっくりは出来ずに雰囲気だけを味わった。

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