空母いぶきを観に行った 前編

ボルボC70

GWに思いがけず自衛隊の護衛艦や潜水艦に遭遇した我々。

空母いぶきの公開初日にお台場に観に行くことにした。

最初は最終の回を見てから自宅に帰るつもりだったのだが、終わるのが23時。

終電に間に合う時間ではあったのだが、

たまたまANAのマイルが大量に切れるため、

そのマイルを使ってお台場のヒルトンホテルを予約してみた。

公開初日は5月24日金曜日。

まず、朝は5時起きで会社まで車で向かった。

この日の相棒は、ボロさんこと、ボルボC70。

会社の近くの駐車場に停めておき、

仕事を定時で切り上げて、

幌を開けてオープンにして夕方の街をお台場へ向かう。

レインボーブリッジに、マリオカートに似たカートが走っていた。

都内でよく見かける、例のヤツだ。

夕焼けの中で外国人観光客が楽しそうに運転していた。

オープンカーで都内ドライブは面白い。

上を見上げると、いつもとは違う角度の景色を見ることが出来る。

駐車場はホテルの地下にあった。

チェックインを済ませてまずは部屋へ。

さすがヒルトン、洒落た作りで、アメリカの洗剤の香りがした。

狭いながらもテラスに出られるようになっていて、レインボーブリッジの向こうに東京タワーが見えた。

映画は8時半からで、その前に夕食を済ませておく必要がある。

ホテルの外へ出ると辺りは既に陽が暮れていて、目の前に広がる景色は夜景に変わっていた。

観光客がしきりに写真を撮っていたのだが、何故だかお台場はやけに閑散としていた。

金曜日の夜だというのに、ビルの中もガラガラ。

時間もなかったため、五右衛門でパスタをさっと食べてから映画館へ向かった。

映画館も空いていた。

橋を渡らなくても都内にいくらでも店はあるし、今時お台場に来るのは外国人観光客くらいなのかもしれない。

それともマナーの悪い外国人観光客が増え過ぎて、日本人が寄り付かなくなったのか、、、。

お腹は満たされていた我々だったが、せっかく映画を見るならとポップコーンを買い込み、観る準備を万端に整えた。

ポップコーンと飲み物のセットを買ったのだが、どう考えても大きすぎる。

よくよく見たら、セットでなくとも買う事が出来て、小さなサイズも売っていた。

空母いぶきは20時半から23時までが上映時間。

この日初日だったのだが、20人くらいしか入っておらず、席はガラガラに空いていた。

遅い時間帯に長い上映時間のため、こどらは始まる前に「途中で寝てしまったらどうしよう」と言っていたのだが、

そんな心配は全くない良い映画だった。

平和のための自衛隊が、近い将来に現実でも直面し兼ねない危機に立ち向かう姿を描いた物語。

戦争はしてはいけない、憎しみからは憎しみしか生まれない。

そんな強いメッセージが籠められた映画だった。

見ている間のかなり長い時間が緊迫のシーンだったため、こちらも緊張して疲れるし肩が凝った。

でも恐らく、我々はもう一度この映画を観るだろうと思う。

それ程に良い映画だった。

23時のお台場の街は、早くも眠りについていた。

店はシャッターを下ろし、観光客の姿もなく、映画館から出てきた人がパラパラと歩くくらいで、

自由の女神がポツンと取り残されたように佇んでいた。

我々の泊まるヒレトンホテルは映画館のあるビルのすぐ横だったのだが、まだ終電もある時間帯なのに人気がなかった。

都心から離れていて少し便が悪いのは難点だが、逆を返せば穴場ということか。

映画の余韻に浸りながらバーで一杯飲んで帰り、この晩は2時に寝た。

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