2月の終わりに久しぶりの車中泊がしたくて、金曜の22時過ぎに旅に出た。
東京の気温は5度、寒く感じる。
目的地は、入っている最中から肌つるに変化するのがわかるという噂の長野の戸倉温泉で、その他は行き当たりバッタリのいつものスタイル。
まずは下道を秩父を抜けて佐久へ出ることにした。
昼間なら混み合う街道が驚くほど空いていて、一時間ちょいで飯能に差し掛かる。
この辺りは流石に気温が低く、道脇の温度計では氷点下3度と表示されていた。
23時半に芦ヶ久保の道の駅へ到着し、この日はここで車中泊をすることにした。
この道の駅は鉄道の駅併設で、若者のグループがどこかへ出掛ける集合場所にしていたのか、エンジンを吹かす音や騒ぐ声で煩かったが、我々は日頃の疲れが出たようですぐに爆睡してしまった。
翌朝は6時半起床。
昨晩の喧騒が嘘のような静けさで、氷点下の冷たい空気が心地良い。
7時に出発、天気は晴れ。
久しぶりに車のヒーターをつけたせいか、化学物質の匂いが鼻につく。
コンビニで朝食を買い込み、国道299号で群馬経由佐久へ向かう。
手持ちのツーリングマップルによるとツーリングにお勧めの道だと書いてあったのだが、舗装状態はイマイチだし、山間の道で特に見晴らしが良いわけでもなかった。
早朝のため、薄い黄金色の畑や田んぼには霜が降りていて、それが陽の光に照らされて、細かく白く輝いていた。
こういった薄茶系で変わり映えのしない景色を、子供時代には「退屈でぱっとしない、なんと絵にならないものなのか」と思って見ていたのだが、大人になるとほっと癒される優しい景色に見える。
御巣鷹慰霊碑の先辺りで空の安全を祈りながら県道45号へと曲がり、更なる山道へ車を走らせる。
ぴーひょろろ…と鳥の囀りが聞こえた。
冬場は通行止めになることの多い林道へ、わずかな期待を寄せて向かっていた。
アスファルトが崩れ、大きな石が散乱していたため、慎重に微速前進する。
アスファルトの舗装が終わり、いざ林道、というところで通行止め。
半ば予想はしていたため仕方なく引き返すも、もっと手前の分岐に看板を出しておいて欲しい、と思う。。。涙
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