夜の海岸線
土曜の昼間に用事を済ませ、富士川のSAに駿河湾の海の幸を食べにいくことにした。
夕方四時くらいに東京を出て、道中にみつけた沼津の温泉に立ち寄り、目的地の富士川SAについたのは夜9時を回った頃だった。
始めは道の駅側に車を停めてみたが、駐車場が暗くて人気がない。
そこで一号線を海岸沿いに清水まで行き、高速に乗ってSAへ戻って、そこで車中泊をすることにした。
バイパスの左手には、夜の海が暗闇の中にうっすらと浮かび上がっていた。
静かな時間で、開け放した窓からは風の流れ込む音が聞こえていた。
この時間帯特有の、まったりとした気怠さに癒される。
シラス丼
富士川サービスエリアで車を降りると、緑の良い香りがした。
四時に軽食を食べただけでお腹のすいていた我々は、フードコーナーでシラス丼を食べることに。
程よい塩気とシラスの甘みが堪らない。
いつ食べても美味だが、黄身とからめても絶品だった。
この晩の富士川サービスエリアは静かだった。
富士川サービスエリア
梅雨冷えなのか、夜中は寒かった。
暑いかもね、と言いながら、ゴザの上に真冬用の寝袋を広げ、足とお腹にだけかけて寝たのが丁度良かった。
翌朝は8時起床。
雨のため半袖では寒く、晴れていれば見えるはずの富士山も、濃い霧の向こうに隠れてしまっていた
清々しい緑の香に、思わず深呼吸する。
目当ての駿河湾の握りを探したが、時期が悪いのか、朝早いせいか、置いていなかった。
仕方なく寿司コーナーのシラス丼をかいこみ、朝定食と一緖に食べた。
富士川サービスエリアは食事がおいしくて、タリーズも、朝霧高原のソフトクリームも揃っている。
トイレも綺麗で快適。
温泉がないのは残念だが、間違えなくオススメの車中泊スポットだ。
道志の湯
富士川からは、高速を御殿場で降りて富士山経由で帰路につく。
途中良さげな温泉を探しながら立ち寄る予定だ。
山中湖は、雨で霧がかかっていた。
夏装備の我々は薄手のパーカーを羽織って降りたが、それでも寒い。
車に駆け戻り、季節外れの暖房を入れた。
先を急ぎ、道中にみつけておいた道志の湯へ向かう。
1人600で塩化物泉、お湯も施設もまずまずだった。
緑に囲まれた静かな立地で、すぐ傍に清流があり、透明な水がさーっと音をたてて流れていた。
山からは小鳥の鳴き声がして、風呂上がりに車で涼んでいるうちに、いつの間にか寝入っていた。
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