函館上陸
フェリーの中で日が暮れて、辺りは真っ暗になった。
そんな中で遠くに函館の夜景が見え始め、徐々に近づいて行く。
20時半前にアナウンスがあって車に戻り、20分ほど待ってから下船した。
久しぶりの北海道だ。
バタバタしながら出て来たため、ようやくここで北海道に来たという実感が沸いた。
車は毎度のことながら駅前の駐車場に停めた。
すぐ脇が港になっていて、目の前には函館の朝市があり、駅前ながら奥まっているので静かだ。
函館の夜は「魚さんこ」で
時刻は22時。急ぎ居酒屋へ向かう。
今回は徒歩数分のところにある、「魚さんこ」と言う店に入ってみた。
函館名物のイカ刺し、厚岸の生牡蠣、活ホッキの刺身、キタアカリのじゃがバター、北海道産本ししゃも、たらこのお茶漬け、鍛高譚のお湯割り。
イカのゲソが動いているのは実はあまり好きではないのだが、全体的に甘みがあり、コリコリの歯ごたえやプリプリ感があって美味しかった。
本当は花咲蟹の刺身が食べたかったのだが1キロからで、食べきれなさそうなので断念した。
北海道の魚介は冬が最高に美味しく、9月は夏の名残で味が落ちる気がするため、実は今回の旅先を北海道にするべきか躊躇したほどだったのだが、このお店は9月の魚介にしてはとてもおいしかった。
車に戻り、12時前に就寝した。
函館朝市の丼と谷地頭温泉
移動の疲れもあったのか、起床したのは7時前だった。
外に出ると潮の匂いがして、気温は前の晩から変わらず21度。少し肌寒い。
曇が広がり、時折太陽が薄く顔をのぞかせた。
ここまで2人とも、半袖半ズボン、ノースリーブのワンピースといった出で立ちだったが、ジーンズに履き替えたくらいで真夏の格好のままでも寒くなかった。
夜の間は思っていたより暑かったが、寝苦しいほどではなかった。
久しぶりの函館朝市を散策してみると、想像以上に活気があった。
コロナ前には近隣諸国の観光客で埋め尽くされていたためか日本人が少なくなっているように感じていたのだが、今は日本人観光客が戻っているようだ。
我々がよく訪れるどんぶり屋も、今まででは初めてだったが、満席のため少し待った。
ウニいくら丼と4食丼を頼んだのだが、お店側も久しぶりの混雑だったのかバタバタしていて、出てくるまでにずいぶん時間がかかった。
ウニの旬は夏のはずだが、今年のウニは味が少し薄い気がした。
とは言え、久しぶりにおいしい海鮮丼を食べることができて大満足。
朝食の後は、これまた函館に来るたびに立ち寄っているが、今回も出発前に谷地頭温泉で朝風呂に入ることにした。
茶褐色のナトリウム塩化物泉の源泉掛け流しで、熱い湯なのが我々好みだ。
ここは地元のお年寄りで賑わう温泉なのだが、この朝はいつもより時間帯が遅かったため空いていてゆっくりできた。
ただ、その分、出発時間も遅くなってしまったため、先を急ぐ。
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