2022年の夏の暑さは異常だ。
東京では連日の35度越えで、人間が生活できる暑さを超えてきている気がする。
そんな先週末は少し気温が下がったのだが、もっと涼しい場所を求めて久しぶりに日光へ行くことにした。
ゆたきそば
朝早くに家を出たつもりだったのだが、なんだかやで沼田で高速を降りた時には13時になっていた。
お昼は冷たい蕎麦が食べたい気分だったのだが、正直言って沼田から日光までの道中で当たりのお店に入ったことがなく、今回はGoogleの力を借りて、高評価だったゆたきそばへ入ってみた。
いつも沼田を通る時にはお店の前を通ってはいたが、ここにお蕎麦屋があることを意識したことはなかった。
綺麗なお店で、客室は畳の小上がりになっていて、入れ違いで一人出て行ったが、貸切状態だった。
メニューはシンプルで、もりそば、とろろそば、辛み大根そば、くるみそばの4種類。
この日我々が頼んだのは、辛味大根そばとくるみそばで、どちらも1,200円。
見た目も至ってシンプルだ。
出てきた瞬間に、これは完全なる蕎麦の味勝負になるが、大丈夫なのだろうかと他人事ながら心配になった。
しかしながらよくよく見てみると、食べる前から蕎麦の見た目が喉越し良さげで美味しそうに見える。
実際に口に運んでみると、想像通りの美味しさだった。
蕎麦だけを食べても十分に美味しいし、カツオのきいた甘くない出汁が良い塩梅だ。
こどらは昔、祖父が削った鰹節の良い香りがして懐かしいと言う。
くるみもこの蕎麦と出汁によく合っているし、辛み大根もスッキリとしている。
通常の蕎麦を食べただけでは得られない満足感を得られ、蕎麦好きにもってこいのお蕎麦屋さんだと思った。
後で口コミを見たら、600円で頼める季節の天ぷらも美味しいらしく、次回は頼んでみようと思う。
今まで食べた中でも上位に入る、印象に残る味だった。
丸沼
食事の後は一路丸沼へ。
沼田から日光へ抜けるルートの途中にはいくつか湖があるが、丸沼はその1つ。
特に何があるわけでもないのだが、気持ちが良い場所なのでいつも取り敢えず立ち寄っている。
標高は1430mで、ここまでくると流石に涼しかった。
宿泊施設が多分1つと土産物屋があるだけで、のんびりとした空気が流れている。
丸沼の水は綺麗な筈なのだが、湖畔に近づくと海のような生臭い匂いがした。
あまりの暑さで湖もおかしくなっているのだろうか。
湯の湖で白濁温泉へ
湯の湖付近の温泉は白濁だ。
以前はお寺のお風呂を日帰り利用させてくれる温泉寺や、日光湯元の休暇村という綺麗な施設で温泉に入ったことがある。
今回は、湿原を見ながら源泉に入ることができるという、ゆの香へ。
公共の駐車場に車を停めて歩いて行った。
入浴料は一人700円。
硫化水素泉の源泉掛け流しだ。
白濁で、高血圧・疲労回復・糖尿病・冷え性などに効果があるという。
内湯と露天に分かれていて、湯は熱々。
我々にとっては嬉しいのだが、後から入ってきた親子が水をじゃばじゃば入れていたのが残念だった。
建物が老朽化していて狭いため、コロナ禍だとどうしても気分的に不安があって、いまいちゆっくりは出来なかったのだが、混んでくると人数制限をして調整してくれていた。
源泉と湿原
ゆの香の脇を奥へ抜けると奥日光湯本の源泉がある。
夏休みの小中学生の林間学校なのか、子供たちがわらわらと見学していたが、地面から温泉が湧き出しているのが見える。
このあたりは湯ノ平湿原という湿原になっていて、木道を通って温泉寺の方へ抜けることができる。
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