3月の3連休に草津に行くことにした。
うちのこどらがアレルギーを発症して顔にブツブツが出来てしまったため、硫黄泉で消毒しようということになったのだ。
硫黄泉ならば久しぶりに草津の湯に入りたいねということになり、3連休の初日にディフェンダーで出かけた。
旧太子駅
途中までは春の陽気だったのだが、群馬で山道に上がると途端に真冬に戻った。
道の脇にはまだ雪が残っていて、畑や山肌に至っては、すっかり真っ白い雪に覆われていた。
この日はいつも同じルートではつまらないからと、高速を高崎で降りていつもとは違う道で向かっていたのだが、道すがらに「旧太子駅」と書かれた看板を見つけ、寄ってみることにした。
何度か通っている道なのに、こんなところがあるだなんて今回初めて気がついた。
街道から降ったところに広い駐車場があり、そこから更に階段を降りると旧太子駅がある。
この時のこの辺りの気温は6度で、我々が到着したのは閉館の30分前の15時半。
建物の中に入ると懐かしい煙突式のストーブの熱で温かかった。
見学は一人200円。
お金を払うと、この駅の最終営業日が印字された切符を貰える。
昔懐かしい切符を切る器具を手渡してくれて、自分で切符を切ることができた。
懐かしい運賃表も残っていたし、建物内の展示品はどれも懐かしい昭和の物だった。
建物を反対側の出口から出ると、まるで絵の中の世界のような、一度も訪れたことが無いはずなのに何処か懐かしい風情が広がっていた。
見学はすぐに終わってしまうのだが、それでもタイムスリップしたようなノスタルジーを存分に味わえる。
鉄道ファンならずとも、一度は訪れたい場所だと思った。
草津へ
この日草津に着いたのは夕方16時過ぎ。
いつも停めている湯畑観光駐車場が満車になっていて、上段は空いていたのでそこに停めた。
湯畑へ降りると、コロナ禍以前に戻ったかのような大混雑。
お祭りでもあったのかと思ったのだが、どうやらそうではないようだ。
若者の集団が多いようだったが、たくさんの人で賑わい、どのお店にも行列が出来ていた。
湯畑の勢いもいつもより激しいような気がしたのは気のせいだろうか。
新しいお店がオープンし、新しい足湯が出来ていたりと、最近の草津は訪れる度に新しい物が出来ている。
ふと気づくと、雪がチラチラと舞っていた。
湯畑を後にして地蔵の湯へ向かう。
目の前にある足湯も若者の集団で賑わっていた。
こんなにたくさんの若者の集団を見かけたのは、コロナになる前以来だった。
この日の地蔵の湯は賑わっていて、狭いためにすぐに満杯になる。
とはいえ草津の共同浴場は熱いこともあり、湯船に浸かっている人は少なく、皆すぐに出ていくので回転が早い。
混んでいる割にゆっくりと湯船に浸かることが出来た。
こどらもアレルギーで荒れた肌をしっかり浸して寛げたという。
水で薄めることはできないため熱い湯がダメな人には向かないし、狭いので複数人数での利用は遠慮した方が良いのが、我が家は草津の湯の中で、この地蔵の湯が一番お気に入りだ。
入場は無料で、温度は44度くらいだろうか、熱い湯好きに丁度良い温度。
白濁で硫黄の香りの芳しい湯はいつ入っても変わらず良い湯だ。
この日停めた駐車場は2時間600円で、それを過ぎると30分につき百円かかると言われていたため、湯から上がるとすぐに車に戻った。
この湯に入ってとんぼ返りするだけでも、草津まで来る価値は十分にある。
四万温泉へ
草津を後にすると、このまま東京へ戻るのが惜しくなった。
もう一つ別の温泉を梯子してから帰ることにして、四万温泉へ向かうことにした。
四万温泉は美肌の湯で、草津の硫黄泉の後に入ると仕上げ湯として最高の組み合わせになる。
四万温泉にある共同浴場、清流の湯は入浴料一人500円。
ナトリウム・カルシウム塩化物・硫酸塩泉で、スルスルとした肌触りが魅力だ。
源泉掛け流しではないが、飲泉もあるのでたまに寄る。
ここの飲用は胃腸に良い。
温まって出ると、すっかり肌がツルスベになっていたから、これでこどらの肌も元に戻ること間違えなしだ。
帰る前に千と千尋の神隠しの舞台になったと言われている有名な積善館を見てから帰ることにした。
四万温泉に入る前にメロディラインがあって、千と千尋の音楽が流れたために思い出して、夜になった姿が綺麗なのではないかと思ったからだ。
行ってみると、派手なライトアップはないものの、幻想的で独特な世界観が広がっていた。
一度はここの温泉にも入ってみたいと思っている。
帰路
この日、実は1泊しても良いように、車中泊の用意をして行った。
翌日の早い時間には帰宅したかったため、何処か帰路の途中で寝て、朝定食を食べて戻ってこようと思っていた。
ところがこの日はまだマンボウが解除されておらず、上里SAは夜8時以降閉まっていた。
ここにも若者の集団が沢山いて、スターバックスには行列が出来ていた。
我々は結局、次の高坂SAで鯖寿司を買って車で食べた。
まだ時間も早かったため、この日はそのまま家に戻り、眠る前にプレステをした。
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