海上自衛隊呉史料館 (てつのくじら館)
令和元年5月2日14時
錦帯橋を見た後は、呉で大和ミュージアムへ行ってみることにした。
国道2号で広島へ抜けてから高速に乗り、宮島や広島市内を通り越して呉へ。
路上に突如出現する巨大な潜水艦が大和ミュージアムの目印だ。
とはいえここは海上自衛隊の資料館で、その向かいにあるのが大和ミュージアムだった。
大和ミュージアムの駐車場に車を停めて、まずは自衛隊の資料館から見学することにした。
時刻は15時。閉館まではまだ3時間ある。
この資料館の目玉は、先程から見えていた潜水艦の内部を見学出来ることだ。
少し並んだが、展示物などを見ながら待てるのでストレスになるほどの待ち時間ではなかった。
潜水艦の中は撮影禁止だったため写真は取れなかったが、潜望鏡から沖に停泊中の自衛隊艦船を見ることが出来たりと、なかなか見応えがあった。
大和ミュージアム
自衛隊の資料館から向かいの大和ミュージアムへ歩く途中、マンホールに描かれた戦艦大和を発見。
大和ミュージアムの方も沢山の人で賑わっていた。
一般見学と企画展示室の両方に入るには1人800円だった。
ここには戦中の軍港であった呉の歴史や、その記録が展示してある。
ホールの真ん中には大和の模型が鎮座していた。
他にも人間魚雷と呼ばれる回天などの特攻兵器や、零戦などの試作品や実物が展示されていた。
入り口を入って左手の展示室には大和が特攻攻撃に出て沈没した際の犠牲者の遺品や名前が残されており、生存者の証言VTRが流れていた。
立ち止まり、涙を拭いながら見ている人も多かった。
戦争を経験した世代が少なくなった今、こうやって生の声の映像が残され、彼らの口から
「若い人に言いたいのは、戦争は決してしてはならない」
という言葉を聞くと重みが違うし、
テレビの映像で見るよりも、この場所で見ることに、より意味があるように思えた。
個人的に好きで、何度も伝記を読んでいる山口多聞の自筆の遺書も展示されていた。
2階のミニシアターでは、沈没した大和の潜水調査時の映像を見ることが出来た。
企画展示室には、2016年に海底で発見された大和からの引き揚げ品が初公開されていた。
丁度天皇の退位と即位に伴い、昭和天皇と戦争について報道されている時期の訪問だったから、余計に戦争について考えさせられた。
一度来てみたいとずっと思っていたのだが、実際に来てみて良かったし、日本人であれば一度は訪れるべき場所であるように感じた。
*シンガポールでシンガポール人の友人と戦争について話した時のことは、こどらがコチラの記事にしている↓
外に出ると、傾いた夕陽が瀬戸内海を照らしていた。
海辺にデッキがあり、海風を感じながら散歩出来るのだが、ここは大和の前甲板の左半分を実物大で再現したデザインになっていて、
大和の大きさを体感できる趣向が凝らされていた。
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