次はどこへ向かうか
2018.12.31
2018年最後の日の朝一のお風呂は旅館で、
雪雲に覆われた空の一部が桃色に色づき、雪のチラつく中での優雅な朝湯だった。
朝ごはんも美味しかったし、一年の締めくくりに相応しい1日の幕開けとなった。
のだが、、、問題はこの後だ。
元旦にはこどら両親が今住む長野の諏訪へ行くことになっているから、道中のどこかでこの年最後の車中泊をすることになる。
せっかくなら雪の中での車中泊がしたいし、新鮮な海鮮も食べ足りない。
山形から諏訪へ行くには、東北道に出て下るか、新潟に出てから南下するかのどちらかなのだが、
我々は迷わず日本海に出るルートを取ることにした。
アプリの道の駅ガイドで日本海沿いにある道の駅の営業時間と、
昼食に海鮮が食べられるかどうかを調べ、
営業時間が違っていることも多いから、念には念を入れて電話で確認もした結果、
新潟市にある道の駅、ふるさと村を目指すことにした。
経験上の鉄則で、大晦日の晩餐用の食材を確保するには海辺の栄えた街に行くに限る。
新潟市なら何かあるだろう。
まずは113号線で小国から関川へ抜ける。
真っ白な雪の中で電車と並走した。
関川で気温が1度まで上がり、降る雪はヒョウに変わっていた。
新潟県に入ると雪が少なくなり、高速に乗ると久しぶりに乾いた道を走った。
気温はさらに高くなり、4度。
雲の合間から陽が射してきた。
どうやら寒波は過ぎ去ったようだ。
新潟ふるさと村
新潟ふるさと村という道の駅は、我々が今まで訪れた道の駅で一番賑わっていて、栄えていた。
街中にあり、広い駐車場はほぼ満車、敷地内には人が溢れていた。
道の駅というよりもはや、ショッピングモールのようだ。
我々はまず、二階の寿司屋に向かい昼食を食べることにした。
待望の海鮮。
新鮮で美味しいちらし寿司で大正解だった。
時刻は2時前と、ランチの時間はとうに過ぎていたせいか、入ったときには我々の他に客はなかった。
そこへ1組の夫婦が幼児を連れて入ってきたのだが、
「お寿司が食べられないので別のメニューはありますか?」
と店員さんに聞いていて耳を疑った。
耳をダンボにして成り行きを見守っていると、店員さんはその夫婦に、となりの蕎麦屋のメニューを渡し、
しばらくして隣の蕎麦屋から蕎麦の出前が2人前届いたため、2度ビックリ。
夫婦は明らかに日本人だったのだが、新潟ではこういったことは珍しくないことなのだろうか。
お寿司が食べられないのに寿司屋へ入り、隣の店から出前を取って蕎麦を食べる、、、
我が家は二人とも東京生まれの東京育ち。
旅行でしか他の土地を知らないが、もし東京なら、客の方が蕎麦屋へ移動するし、そもそも寿司が食べられないなら寿司屋に入ることはない。
我々にとっては初めて見る不思議な光景だった。
食事の後で一階にある魚屋を覗くと、広いスペースに沢山の魚が並べられていた。
大きなネタのお寿司があったため、大晦日の晩餐用にいそいそと買い込み、氷と一緒にアイスボックスへしまい込んだ。
近くのスーパーでシャンパンとローストビーフも買って、2018年最後の晩餐の準備はこれで整った。
あとはこの晩の温泉をみつけて、車中泊スポットへ移動するだけだ。
温泉は、この道の駅から40分くらい走った場所にある多宝温泉だいろの湯に決めて、ひと区間だけ高速に乗った。
多宝温泉だいろの湯
多宝温泉だいろの湯に着いてみると、広い駐車場には車が所狭しと停められていた。
一瞬大混雑を想像して迷いはしたが、時間に余裕もないし、ものは試しに入ってみることにした。
入浴料は1人800円。貸し出しのタオル付きだった。
受付にも長蛇の列ができていた。
施設は広く、内湯、半露天、露天の3箇所が、それぞれ異なる源泉の掛け流し。
どれも塩化物泉で、茶色がかった透明な湯は硫黄の香りがした。
中でも半露天の湯は、硫黄と石油が混じった匂いがして、肌触りは柔らかく、なかなか良かった。
ただ、何しろ混み過ぎていたし、子供達がはしゃいで走り回っていたため、寛ぐという雰囲気ではなかった。
なんだか見覚えがあったものの、このブログの過去記事を検索しても出てこなかったのだが、
どうやら我々、ブログを始める前に来たことがあるようだ。
少し先にあるサクラの湯は入浴料1000円と高めだったが口コミは良さそうだったし、
その更に先にある国上の道の駅にも温泉があり、そちらは入浴料500円と、この辺りには温泉が点在していた。
今年最後の温泉なのにあまりゆっくり出来なかったし、他のところに行った方が良かったかね、、、
などと話しながら先に進んでいると、
「肌がツルすべ!久しぶりの陶器肌になった!」
とこどら。
肌に残る硫黄の匂いも良く、体はポカポカ。
泉質が良かったのは間違いないようだった。
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