ポルシェ718ボクスター購入記〜いざポルシェセンターへ

718ボクスター

2021年4月某日。

シンガポールを引き揚げて日本帰国後、新型コロナの隔離明けを待ち、家から1番近いポルシェセンター(ポルシェディーラー)へ向かった。

ポルシェというのは敷居が高く、一般市民が行くと相手にしてもらえないと言う噂もあるため、念のために小綺麗な格好をして出かけた。

ポルシェセンターにて

ポルシェセンターは、CIのシルバーを基調にしたスッキリとした内外装だった。

事前に電話をして営業の人に連絡をしておいたため、到着後はスムーズに商談ブースに案内して貰えた。

担当の営業の方にポルシェコード(コンフィギュレーターの番号)を伝えると、希望グレードや仕様がわかるのでスムーズに話が進み、見積書を作ってもらった。

ケイマンの試乗

ディーラーを訪れた日にはケイマンのGTS4.0の試乗車があったため、営業さんの運転する車を追いかける形でこどらと2人で試乗させて貰うことが出来た。

室内に乗り込みクラッチを踏みながらエンジンをかけると、まずその迫力ある排気音に驚く。

音量自体は大きいが、濃密な音色で不快感はない。

アクセルを少しあおってみると、レスポンス良く回転が上がり下がりする。

GTSにはエンジンなどの制御を変更出来るスポーツクロノパッケージが標準装備されており、スポーツモード、スポーツプラスモードにすると、マフラーのバルブが開いて音量が増す。

さていよいよ試乗開始だ。

クラッチを踏み込みギアを1速に入れる。

半クラの位置を確認しようとゆっくりクラッチを上げていくと、半クラで落ちる回転数を自動的に補うように制御してくれるため、とても発進がしやすいことに気がつく。

シフトアップ、ダウンとも非常にやりやすく、今まで運転したことのあるマニュアル車の中で1番運転しやすい車かもしれない。

スポーツモードに切り替えると、シフトダウンの際に自動的にブリッピングが入って回転数をきっちりと合わせてくれるため、自分でアクセルをあおる必要がなく、ブレーキとクラッチだけに集中できる。

もちろんモードを変えて自分でアクセルをあおって回転数を合わせることも出来る。

ただ、この試乗車にはオプションのカーボンブレーキであるPCCBが装着されており、これは慣れないとカックンブレーキになる。

また、スポーツカーにも関わらず、驚いたのが乗り心地の良さだ。

段差はそれなりに振動は来るが、路面を滑らかにいなしていく。

試乗中に「これは買いだね!」と二人の感想が一致した。

ボクスターの注文

短い試乗を終えた後は支払いパターンをいくつか見せてもらい、細かな仕様決めはまた後にすることにして、取り急ぎ注文を入れた。

ポルシェの生産には生産枠というものがあり、月に何枠どこの国のどのポルシェセンターに割り振られるのかはわからないため、注文して申込金を払うことで、その生産枠を待つ列に並ぶことになる。

今希望しているナイトブルーの外装色は2021年内の生産枠までで終わりになるため、翌年の生産枠になってしまった場合は、色を変えるかキャンセルする必要があるとのこと。

我々が申込をした時点ではGTS4.0の生産枠にはまだ誰も並んでおらず、直ぐに見積もり金額の1/10の申込金を払えば1番に並べる可能性があるという話でポルシェセンターを後にした。

のだが、、、帰宅後に電話があり、あの後立て続けに2、3件発注が入ってしまったため、我々の生産枠はその後になると告げられた。

翌日、早速申込金を振り込んだのだが、同日中は確認の連絡が来ず、若干モヤモヤしながらも更にその翌日に問い合わせてみたところ、サーバーエラーで確認が出来ていなかったとのことで、結局注文から2日後に申込金の入金確認が取れた。

仕様決め

翌週、細かな仕様の打ち合わせをしに再びポルシェセンターを訪れた。

この日はナイトブルーの実車があって見ることが出来たのだが、思った通り落ち着いた深みのある良い色だった。

他にも黒の外装にブラウンのホロ、エスプレッソ(濃い茶色)の内装のボクスターが置いてあり、全体的な雰囲気を確かめる良い機会になった。

その後ホロのサンプルや内装のサンプルを数種類、実車に合わせて色の組み合わせを検討した結果、外装はナイトブルー、内装はコニャックとエスプレッソのツートンに決めた。

この内装色の場合、革の種類が最上級のナチュラルレザーになる。

1番スポーティーなGTSにアルカンターラをあえて外し、ナチュラルレザーというのが珍しくていいと思った。

標準オーディオとオプションで付けられるBOSEの聴き比べも出来た。

実際に聴き比べてみると、違いは明確でBOSEのほうが音が滑らかで耳に心地良い。

しかし、そもそも車の中でそこまで良い音で音楽を聞く必要性もなく、BOSEにすることはやめておいた。

最初つけるつもりのなかったパワーステアリングプラス(車速感応式パワステ)も、ある状態とない状態で比較することができた。

営業さんの勧めは女性が乗るなら付けた方が良いということだったのだが、確かに低速でステアリングが軽くなり、駐車場などでは運転しやすくなりそうだった。

迷った末にこどらが運転することを考えて付けることにした。

こうして仕様も決まり、後は生産枠が取れるまでひたすら待つことになる。

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