令和元年GW日本列島半周の旅 6 鯖街道

令和元年GW日本列島半周の旅

福井の朝

平成31年4月28日6時

小鳥の声と人の気配で目を覚ました。

澄んだ空気が清々しい晴れた朝だった。

この旅ではまだ鶯の囀りは聞いていないのだが、今年が寒いからだろうか。

この朝も気温は2度だった。

道の駅の駐車場は一晩明けても相変わらず満車だった。

車中泊をする家族の中には子供連れも多かった。

いつもならあまり見かけない光景だ。

せっかく福井にいるのだからと福井の観光地を検索し、鯖街道へ行ってみることにした。

街中を抜けて若狭湾を見渡せる河野の道の駅を通ったが、この道の駅も狭かった。

河野の道の駅は高台にあって、若狭湾が見渡せた。

街道沿いに海辺まで降りると、砂浜に降りられる場所があったので降りてみた。

湾のせいか潮の香りが臭くて、ゴミが散乱していたのですぐに立ち去った。

鯖街道 熊川宿

鯖街道とは若狭湾の小浜から京都をつなぐ若狭街道のことで、その昔、鯖を大量に運んだことからついた愛称だ。

熊川宿はその鯖街道の宿場町で、昔の建物が残る町。

途中で休憩したこともあり、熊川宿の道の駅に到着した頃には12時半を過ぎていた。

何故だか数カ所に喫煙所があり、やけにタバコ臭かった。

この道の駅も小さくて、駐車場は一杯で、枠外にまで車が停まっていた。

少し待って車を停めてから道の駅の中へ入ると、食堂は大混雑していて30分待ちだという。

へしこの出汁茶漬けや鯖寿司が美味しそうだったのだが諦めて、売店で工場直送鯖寿司を買った。

道の駅の裏手が鯖街道で、何はともあれ散策してみることにした。

昔風情の残る町並みで、木材の赤茶と白壁の白が基調の町だった。

メインストリート手前でこんにゃくの唐揚げを売っていたため食べてみた。

美味しい手作りこんにゃくがカリッと揚がり、癖になる味で、ビールにも良く合いそうだ。

ここで我々、道の駅へ引き返し、車で熊川宿を通り抜けてみることにした。

実は熊川宿には、道の駅とは反対側の入り口付近にも大きな無料の駐車場があったため、

まずは熊川宿で愛車の写真を撮ってから、そちらの駐車場に車を停め直すことにしたのだ。

早速、ディフェさんの記念写真を開始。

古い町並みにはディフェンダーがよく似合う。

最強の鯖寿司

道の駅と反対側にある駐車場は、町外れにあるせいかガラガラだった。

川沿いの一番奥に停めて、人もいないので隅っこに椅子を出してお昼を食べることにした。

この日のランチは先程道の駅で買った、工場直送の鯖寿司だ。

普通の鯖寿司を1本と、焼き鯖のハーフサイズを買ったのだが、

結論から言うと、焼き鯖も1本買うべきだった。

どちらも身が厚く、鯖寿司には一切の臭みがなく旨味が凝縮されていて、

焼き鯖はフワフワで脂が乗り、正に絶品の過去一の美味しさだった。

美味し過ぎてもっと食べたいと思ったのだが、まだ食べたいくらいでやめておくのが丁度良いのだと思い直し、今度は徒歩で熊川宿の散策に戻ることにした。

熊川宿散策

この日の気温は14度で、曇ったり晴れたりする天気だった。

家の前には水量豊かな水路があり、流れる水の音がなんとも風流だ。

昔はここで洗濯などをしたのだろうか。

昔の町並みに混じって郵便局があったり、現代と昔が共存する場所だった。

資料館は有料だったので入らなかったが、風情ある建物だ。

昔の井戸もまだ使えた。

昭和の古い看板がそのまま残されていた。

通りには出店が数軒出ていて、サバトロ串焼きを食べてみたのだが、これまた絶品。

さすが鯖街道。

丸々1尾も炭火で焼かれていたが、鯖は脂が多いため食べ過ぎ注意だ。

歩いていると、ふと空き家が多いことに気づく。

維持は相当大変なのだと思う。

町中には無料の休憩所があり、トイレが設置されていたのだが、

この建物は古くなった空き家を建て替えて再利用しているようだった。

散策を終えると14時半。

次の目的地である城崎温泉へ向かうため、鯖街道を後にした。

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