春の宮城旅 11 華厳の滝

2018春の宮城旅

いろは坂を登って華厳の滝へ向かう。

道の脇にはまだ雪が残っていた。

駐車場に車を停めると、川音と鳥の声が聞こえてきた。

第一駐車場に停めてしまったが、第2駐車場の方が滝には近い。

空気は肌寒いが、陽射しが暖かい。

まずは展望台の外から滝を眺めてみた。

荘厳で迫力のある滝に虹がかかっていた。

やはり、日本一の滝といえば華厳の滝だということに文句を言う輩はいないと思う、という結論に至った。

ここまで来たからには、展望台から間近に見える滝を見ておくことにした。

展望台に入るには550円払い、エレベーターで下る必要がある。

まだ朝の10時だったから、それほど混んではいなかった。

展望台に降りると目の前に、迫力ある滝のある風景が広がっていた。

写真で見ると違いは分かりにくいが、同じ目線で滝が落ちるのを間近に見る迫力は圧巻だ。

大きく長い滝の脇で、ナイアガラのように複数の小さな滝が落ちていた。

滝壺からの流れは、その下に、また新たな小さな滝を作っていた。

滝の全貌は一枚の写真のフレームにはとても収まり切らない。

長い時間をかけて風によって削られたのであろう切り立つ岩も迫力があり、その上に覗く青い空がやけに綺麗に見えた。

よく考えてみたら我々、しょっ中日光には来ているのだが、二人で華厳の滝を訪れたのはこれが初めてだった。

ゆっくり滝を堪能し、いつまででも見ていられる、というこどらを促して外へ出た。

せっかく車を停めたので、中禅寺湖まで歩いてみた。

雪解けの水は冷たいのに、春の陽射しによって空気が温められているアンバランスさのせいなのか、

空も水も澄んだ美しい景色だった。

何度も見ているはずの中禅寺湖だったが、こんなに綺麗だっただろうか。

いつも何気なく通り過ぎているだけで、今までじっくりと眺めたことがなかったのかもしれない。

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