東北道
2017年12月28日、9時15分。
北日本に大寒波が到来し、吹雪のニュースの飛び交う中、北海道旅行へ出発した。
この日は雲のない晴天で気温は2度。
これから始まる旅への期待が自ずと高まる。
車内は冬仕様に整えてあるが、洋服が多くなってしまうのが冬旅の難点だ。
給油をしてスタバに寄り、首都高経由で東北道へ向かう。
クリスマスに姪っ子から感染したウィルス性胃腸炎の名残はまだあるものの、9割型回復していた。
首都高が渋滞で、東北道へ入るまでに時間が掛かった。
東北道は混んではいなかったが風が強く、あちこちで80Km制限が掛かっていた。
栃木の大河内SAで簡単に昼食を済ませた。
この辺りまでは晴れているのだが、西の山が吹雪いているのがわかった。
畑には所々に雪が残っていて、北上するにつれて空が灰色に曇ってきて、那須の手前からは粒の小さな雪が舞った。
我々にとってはこの冬の初雪だ。
程なくして辺りはすっかり雪景色に変わった。
白河から雪が深くなり、気温も氷点下1度。
郡山で雪がなくなったと思ったら、今度は風がゴーゴーと唸り、ハンドルを取られる程の強風に見舞われた。
吾妻から本格的に雪が降りだし、チェーン規制が敷かれていた。
とはいえ、ようやく景色が雪国らしくなったのは岩手に入ってからだった。
16時半前には日が沈み、陽の名残の薄明かりの中に雪景色がぼんやりと浮かんで見えた。
17時には辺りはすっかり暗くなった。
我々は前沢SAで車を停めて車の中で雪仕様の服に着替え、この旅のために新調したスノーブーツに履き替えた。
いつも思うが、我々の完全防備に対して、地元の人は皆軽装だ。
売店に気仙沼の秋刀魚の燻製が売っていたので、晩酌の肴に買ってみた。
この晩は、紫波SAで夕食を食べた。
牛タン定食。
美味しかったのだが、菅生PAに軍配かな。
こどらはまだ胃腸の調子が戻らないためとろろ三陸メカブうどんを食べていた。
そちらは稲庭うどんのスープにコシのあるうどんが入っていて、なかなか美味しかった。
前回もだったが、今回もまた東北道が事故で通行止めになっていた。
しかも今回は二箇所で通行止めになっていて、一旦下道に降りねばならないかと覚悟したが、我々が辿り着くまでには解消されていた。
事故通行止めだった場所は東北道の最高標高地点のようで、氷点下5度のアイスバーンだった。
20時45分頃に青森着。
東北道も青森も、一昨年の年末より雪が少ない印象だ。
今回は平日で夜間でもなかったから、高速料金に割引が効かなかった。
津軽海峡フェリー
21時にフェリー乗り場に到着。
ここまで自宅を出発してから12時間が経過していた。
ここから函館まではフェリーで3時間半の船旅だ。
22時25分発のフェリーに乗り込んだ。
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