今回の旅では、車中泊は暑いのではないかと心配していたのだが、
夜中に気温が下がり、タオルケット一枚ではむしろ寒かった。
2日目の朝は一旦6時に起床。
この日の最初の目的地である竹田城跡では、秋の良く晴れた早朝に雲海を見ることが出来るという。
こどらの晴れ女パワーに淡い期待をこめていたのだが、台風の影響を受けた秋雨前線により、天気予報通り明け方から雨が降り出していた。
雲海は諦めて二度寝して、結局8時半に行動を開始した。
この日の気温は18度。
薄手のパーカーを羽織り、ジーンズに山靴を履き、竹田城跡へ向かった。
朝食には近くのコンビニで肉まんを買った。
「カラシ要りますか?」
店員さんにそう訊かれ、隣でこどらがキョトンとしていた。
関西では肉まんにカラシをつけると聞いたことがあったが、関東ではそういう習慣はないし、
カラシの発音が関西のアクセントだったため、すぐには理解できなかったようだ。
竹田城跡までは40分程だった。
一般の車は山城の郷の駐車場に停めて、ここからは第2駐車場までのバスに乗るか、タクシーか、徒歩になる。
中腹にある第2駐車場からはどちらにしても徒歩20分。
我々はここから歩いて天空の城に向かった。
雨だったこともあり、土曜の9時前という、そろそろ混んでも不思議ではない時間帯にも関わらず混んではいなかった。
歩き始めてすぐに振り返ると門があった。
気温は14度と寒く、パーカーを羽織って来てちょうど良かった。
結局15分足らずで第2駐車場に到着し、更に20分かからずに城跡に着いた。
山道とはいえアスファルトだし現代なら良い運動になるのだが、整備されていない道を登った昔の人は相当大変だったことだろう。
最後の急坂は舗装されている現在であっても、お年寄りにはかなりキツイと思う。
入場料は500円。
階段を上がると石段が見えてくる。
雨で霧掛かり、幻想的だった。
まるでラピュタの世界のようだ。
竹田城跡というから、てっきり城跡が見られるのかと思っていたのだが、実際には城跡は残っていなかった。
台風によって長い時間をかけて自然に朽ちたのだそうだ。
来るときに地上で見かけた橋が上から見下ろせた。
雲海は見逃したが、雲のかかる幻想的な景色を見ることが出来たし、
雨の竹田城跡もなかなか良いものだ。
大満喫して11時に駐車場に戻った。
下りは第2駐車場からバスに乗ると遠回りをするため30分かかるというから、やはり徒歩で駐車場まで下った。
山道を下る途中で竹田屋という焼肉屋さんのチラシを配っていた。
丹波牛のランチが食べられるというので行ってみた。
もくもくすると服が臭くなるから、我々は煮込み定食1080円と牛のお重1680円を頼んだがどちらも美味しかった。
コメント