肘折温泉の奥にある日帰り入浴施設が黄金温泉カルデラ館だ。
入浴料は一人450円なのだが、この日は大雪割引で250円になっていた。
16時受付終了のところを15時に着いたのだが、この日1日で来客者は我々だけだった。
割引を利用する際にノートに氏名と住所を書いたのだが、そこで気がついた。
確かにこの高さの雪の壁だ。
除雪の後でもまたすぐに雪が積もってしまうようだったから、車高の低い車では通行出来ないだろう。
この温泉には源泉が二つある。
炭酸泉は温度が低く、飲用と足湯に使われている。
飲用はお風呂の入り口にあった。
飲んで見ると、温泉というよりも美味しい炭酸水だった。
炭酸泉の足湯は内湯の中にあるのだが、冷たいので入らなかった。
もう一つの源泉は湯船に注がれている塩化物泉で、湯は半透明の緑掛かった茶色。
匂いは確かに温泉なのだが、所謂硫黄臭でもない。
お湯がかなり良くて、今まで入ったことのある湯の中でも最高ランクに入るかもしれない。
我々の好きなヌルヌル系ではないのだが、さっぱりしているのにしっとり柔らかで、入っている間に肌がツルツルすべすべになった。
露天は外の離れにあり、この日はやっていなかった。
どんな感じなのかとこっそり覗いて見ると、雪の壁に埋まっていて何も見えなかった。
来客者が少なかったせいか、施設内がやけに寒かった。
建物はレトロで、鄙びていたが、それがかえって寛げた。
売店では炭酸泉入りソーダが売られていた。
珍しいため、自分達用と実家のお土産用に二本買ってみた。
炭酸泉も持ち帰ることができて、小さな空のペットボトルを100円で買った。
てっきり自分で入れにいくのかと思ったら、店員さんが代わりに入れて渡してくれた。
この温泉施設は比較的狭いため、混んでいると雰囲気が違ってしまうかもしれないが、是非また来たい温泉だ。
ディフェンダーに戻ると、こんなに短時間にも関わらず雪が積もっていた。
周りの道の除雪は終わっていて、我々が帰ろうとしたのと入れ違いに、車が2台到着した。
我々はこの日、最初の客ではあったが、最後の客ではなかったようだ。
雪はサラサラのカキ氷みたいで、結晶も見えた。
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