2019の年明けは伊豆で車中泊 中編

2019年明けの伊豆で車中泊

強風の大室山

大室山には火山口があり、頂上には絶景を見ながら一周20分程で回れる遊歩道がある。

到着したのは9時前で、リフト乗り場では係員が営業開始前の点検をしているところだった。

昨晩から吹き荒れていた風はおさまらず、この日も強風だった。

9時になりチケットを購入したのだが、買う前に

「山頂は強風ですが、宜しいですか?」

と聞かれた。

強風が酷くなれば全員地上に戻し、リフトを止めることになるようだ。

リフトには2組目に乗り込んだ。

二人乗りで、強風に煽られ、結構揺れた。

斜面は急で、高所恐怖症のこどらは後ろを振り返らないようにしていた。

頂上に着くと、踏ん張らなければ体が吹き飛ばされそうになる、見事なまでの強風が我々を待ち構えていた。

景色は抜群で、富士山が綺麗に見えた。

火山口に降りるとグランドになっていて、風が弱ければアーチェリーができるようだ。

この日は二人ともダウンジャケットを着ていたため、突風に押されて山から転げ落ちてしまいそうな怖さすらあった。

試しに、風の吹く方に手を広げて体を傾けてみると、マトリックスのようになるため遊んでいたのだが、こどらは怖がってもう帰りたいと言う。

せっかく上がってきたのだからと言い含め、強風に煽られながらも一周することにした。

遊歩道には火山口側にも山の斜面側にも手すりはなく、普段であればそれ故に風光明媚なのだろうけれど、強風の中では少し心許なかった。

相模湾には強い陽射しが反射していて、サングラスを持ってこなかったことを後悔するほどに眩しかった。

海と空の境が光のせいでわからなくなっていて、その光の中に伊豆諸島が浮かんで見えた。

幻想的な絶景が広がっていたのだが、兎にも角にも息をするのも大変なくらいの強風で、

地上に降りて風が緩んでも、しばらくの間は風に押されているような感じがしたし、平衡感覚もおかしくなっていた。

熱川温泉へ

大室山で貴重な強風体験をした後は熱川の温泉へ向かった。

海沿いの道を南下する。

ライオン岩と呼ばれる岩が伊東の観光スポットに挙げられていたのだが、この岩のことだろうか。

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