この日、まずは谷川岳の絶景スポットを目指した。
朝、起きがけに地図を見て決めたのだが、雨が降り始め、景色は期待出来ないだろうと話していたら、その前に車の通行が止められていて、目的の場所まで辿り着くことすら出来なかった。
仕方なく、行きに通り過ぎていた、如何にもレトロな風情の駅を見物することにした。
何気なく行ってみただけなのだが、そここそが、かの有名な秘境駅、土合だった。
レトロな渡り廊下を抜けると、地下への階段が出現する。
独特で、一種異様な雰囲気があるが、同時になんだか冒険の始まりみたいでワクワクする。
階段は486段あった。
広くてしっかりとした造りなのに、ジメジメした薄暗い階段だからか、まるで地下要塞の入り口みたいだ。
階段を降り切った先に、下りのホームがある。
2〜3時間に1本くらいの頻度で、電車が来るようだ。
一頻り写真を撮り「よし、帰るぞ」と気合を入れる。
というのも、、、
見上げると、気が遠くなるような階段が待ち受けているからだ。
階段の途中にはベンチがあるのだが、実際に登ってくるとその重要性がよく分かる。
息を切らしながら長い長い階段を登り切ると、すっかり汗ばんでいた。
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