紅葉の一碧湖
食事を終えると晴れ間が出ていた。
今回は伊豆に長居をするつもりはなかったのが、このまま真っ直ぐ帰るのも何だか物足りなくて、
近くにある一碧湖に寄ってみることにした。
丁度紅葉している頃かもしれない。
駐車場に車を停めて湖を1周してみることにした。
湖畔の入り口にはカヌー教室のカヌーが置いてあり、テラスの付いた今どきの洒落たカフェもあった。
湖を覗くと小さな魚がいて、錦鯉も沢山泳いでいた。
皆が餌をあげるのか人に慣れていて、立ち止まっていると寄ってくる。
遊歩道は土の道で、雨上がりでぬかるんでいたが、木々は期待通り紅葉していた。
反対側に開けた場所があったので行ってみると、
鴨やアヒルが泳いでいて、鴨が陸に上がるために歩いているところだった。
アヒルが歩く姿は見たことがあるが、鴨が歩く姿はあまり目にしたことがなく、新鮮だった。
この湖は、海方面から来るには山を上がるのだが、全くの自然の中にあるわけではなく、
景観の中にも建物が見えているため、昔住んでいた練馬にある石神井公園に似ているような気がした。
一碧湖周遊の後半は、湖畔から少し上がった林の中を歩くことになる。
紅葉の中に神社があり、
もみじは紅く色付いていた。
遊歩道の脇の林では、木の合間から湖上に佇む鳥居が見えて、
突然木が揺れたと思ったら、リスが枝をつたって走り抜けていった。
遠くには大室山が見えていたり、緑の中の気持ちの良い道で、
一周1時間程と、丁度良い散歩になった。
帰りもまた渋滞
帰りは伊豆スカイラインを通りたかったのだが、台風による災害通行止めで、
十国峠から先は箱根方面へは抜けられないという。
仕方なく、行きに通った海沿いの道を戻ったのだが、高波によって熱海ビーチラインが通行止めになっていて、大渋滞していた。
のんびりと構えて前方を見ていると、高波で辺りに霧がかかっている場所があった。
トンネルの中では、昔はなかった気がしたのだが、津波想定地域の標識が出ていて、
東日本大震災の後に東北の海沿いを走った際に見た標識を思い出した。
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